「井上監督には遠慮なくやってほしい」
「世の中の事情がどうなっているのか。野球界はどういうふうに考えているのか。そういうことが大事だと思う。コンプラだとかを気にしていて、選手の幸せを無視している。そんなやり方はやめた方がいい。『これを言ったら』とか、『こういう言い方をしたら』とかではなく、まず遠慮なく言える環境を作ること」
解説者として中日を取材する機会があるという高木氏。現場で感じた選手個々の性格に触れ、チームの可能性に言及した。
「中日の選手たちは素直に育ってきている。挨拶もしっかりできるし、いい子がたくさんいる。人間同士の構築があれば、どんどん食らいついてくる選手が多いと思う。強くなる畑はある。根は植えている。でも、強烈な肥料をまけるかどうか。でないと、無農薬みたいに優しくやったら、『こっちは腐っちゃった』みたいになってしまう。強烈な刺激を与えれば、グーンと伸びると思う。井上監督には遠慮なくやってほしい」
スポーツ紙の報道によると、井上監督は最下位脱出を決めた27日の試合後、「最下位脱出だからOKではなく、CS(クライマックスシリーズ)に出られなかったというところを反省材料に持っていかないといけないなと思います」などと語ったという。