飲酒問題相次ぐJALが再発防止策、γ-GTPも参考...高リスクなら乗務停止 出口見通せぬ管理強化策、社内からは不満も

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「一発アウト」厳罰化にも含み

   40歳以上のパイロットは半年に健康診断を受ける必要があるが、さらに2回血液検査を行い、年4回数値が確認できるようにする。さらに、緊急対策として、現時点では搭乗前に3回行っているアルコール検査を、滞在先で1回増やす。「滞在先で飲んでいないことを自ら示す」ことが目的で、出社の18~8時間前に行う。

   こういった対策には社内からも不満が出ているといい、中川氏は

「管理強化だけではダメなんじゃないか。といったところの意見はもちろんある」
「運航乗務員だけではなく全社的にも、管理強化が自律性を失わせているのではないかというのは、他の職種からも言われている」

   などと説明。ただ、「γ-GTP100未満」という基準を示したことが「自律性につながる」と主張した。

   「γだけではないが、この『100未満』というのをひとつ目指して、そこが『健康な状態です』というのを明確に打ち出している。これは自律性につながると考えている」

   会社側は厳罰化にも含みを持たせている。野田靖常務は、記者の質問に答える形で、

「(事案を起こしたら即解雇される)『一発アウト』にすべきかどうかというところについては、ここまで社会の皆様にご迷惑をかけする状況においては、厳罰ということは、会社としても正面案に考えていくべき」

などと話した。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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