16人は「ほどよく多く、ほどよく少なく」
―― ミュージックビデオ(MV)も特色豊かですね。栄の町並みが再現されていて、SKE48劇場がある「サンシャインサカエ」のような建物もあります。
熊崎: 撮影の時は電信柱などが置かれていて、その後ろにグリーンバックがありました。完成した映像を見て、きらびやかな栄の街が、かっこよく再現されていて感動しちゃいました。
―― 本当によく再現されていますよね。「この辺にドンキ」みたいな想像もできますね。
佐藤: いつも見る風景です(笑)。
―― 先ほど、久々の16人選抜だという話題がありました。16人選抜は、23枚目シングル「いきなりパンチライン」(18年)以来、実に12作ぶりです。前作は12人選抜で、その前は18人が6作品続きました。16人ならではの安定感のようなものはありますか。
佐藤: なんかしっくりくる感覚は......。
熊崎: ほどよく多く、ほどよく少なく。
佐藤: なぜか18だといつもより多く感じるし、12だと少なく感じます。16になると、なんかしっくりきますよね。
熊崎: 不思議なんですよ。AKB48グループの最初のイメージが強いのもあるかもしれません。
―― なんとなくデフォルト(初期設定)という感じはありますよね。
熊崎: 劇場公演も16人体制でずっと作ってきているので......。
佐藤: 染み込んでいるのかもしれないですよね。
―― さて、熊崎さんは8月5日配信の番組で、3作連続でセンターを務めることについて「憧れの珠理奈さん、玲奈さんに引き続き、大好きなSKE48で歴史に名を刻むことができて、とてもうれしい」と話していました。調べてみたら、3作連続センターは14年半ぶりです。グループの歴史を振り返ると、センターの連続記録で過去最長が松井珠理奈さん(28=21年卒業)の15作(1枚目「強き者よ」(09年)~15枚目「不器用太陽」(14年))です。次に長いのが珠理奈さん、松井玲奈さん(34=15年卒業)の「W松井」による3作連続ダブルセンター(3枚目「ごめんね、SUMMER」(10年)~5枚目「バンザイVenus」(11年))。玲奈さん卒業から10年たちますが、いよいよ「W松井」に近づいているような実感はありますか。
熊崎: 私がセンターに立ちたいと思ったのは、珠理奈さんと玲奈さんを見て「かっこ良かったからあの場所に立ってみたい」と思ったからです。そんなお2人に少し近づけた気がしてすごくうれしかったです。そんな2人のような絶対的エースになりたいという目標もあったので、そういうSKE48の歴史に名を刻むことができたことが本当に嬉しかったです。ファンの皆さんも「今回どうなのかな」と心配されていたので、壁というものを乗り越えられたのは、すごくうれしかったです。
―― 番組では、センター起用を事務所から伝えられる様子も流れていました。お二方の様子は対照的でした。熊崎さんは驚いたような表情でしたね。
熊崎: 表情うるさいですね......!(笑)