ダブルセンターは10年ぶり、その良さとは
―― 熊崎さんは、前作のインタビューでは、2回目のセンターということで、「『どんとやろう』『私がSKE48のセンターだ』という気持ちで堂々と立っていられるようになった」と話していました。3回目のセンターというのは、1、2回目とは見える景色は違いますか。
熊崎: 本当に「楽しい!」に尽きますね。一つ一つのお仕事を、今を楽しまないともったいない、とすごく思うようになりました。1回目は周りが見えておらず、緊張と「どうしようどうしよう」という怖さで窮屈になってしまっていた部分はありましたが、徐々に自信になって、3回目は「こんなに楽しかったっけ?」という違いを感じることができています。少しだけ余裕を感じることができてすごくうれしく、少し成長できたと思うようになりました。
―― 佐藤さんは表題曲MVでは、「自分の前に人がいない」初めての経験です。緊張しましたか。
佐藤: 実は、あまりしませんでした。どこに行っても自分がセンターだと思ってパフォーマンスをすることが大事だと教えてくれた先輩がいたので、それを自分の中でも大事にして活動してきました。そうは言っても、撮影をしていく中では、やはり足りていないと思う部分もありました。MVは完成度が高くてうれしかったですが、「ここはもうちょっとこうできたな」とか、「こういう見せ方したかったな」といったことも、後々出てきたりもします。瞬間瞬間を悔いがないように撮影に臨んだので後悔はありませんが、今日も、終わってから「こうできたな」と反省すると思います。そういったことが重なって今回のシングルの思い出になると思っています。
―― なかなか100%にはならないですよね。自分(記者)の側も、「これを聞いておけば良かった」「こういう聞き方をすればよかった」と反省すると思います(笑)。さて、ダブルセンターは、17枚目シングル「コケティッシュ渋滞中」(15年)以来10年ぶりです。ダブルセンターの良さはどこにあると思いますか。
熊崎: 心の面では、隣にいてくれるのが、すごくありがたいです。「一緒に頑張ろう」と隣で言える仲間がいるのはうれしいですし、「16人みんなで頑張ろう」となります。フォーメーションの美しさもあると思います。2人が交差しながら踊ったりするのはダブルセンターの構成でしか見られないものだと思うので、そういう部分も楽しんでいただけたらうれしいです。
(インタビュー後半に続く。10月6日掲載予定です)
熊崎晴香さん プロフィール
くまざき・はるか 1997年生まれ、愛知県出身。12年に6期生としてSKE48に加入。15枚目のシングル「不器用太陽」(14年)で初選抜。19枚目の「チキンLINE」(16年)以降の全シングル表題曲に参加している。趣味のひとつが競馬で、19年からコラム「ハルカ伸るか!反るか!」(東京スポーツ)を連載している。23年8月に写真集「表情ガール」(扶桑社)を発売。Team S所属、副リーダーを務める。
佐藤佳穂さん プロフィール
さとう・かほ 1997年生まれ、愛知県出身。16年に8期生としてSKE48に加入。23枚目のシングル「いきなりパンチライン」(18年)で初選抜以降、全シングル表題曲に参加している。20年からラジオ「さとかほLAB」(やしの実FM)にてパーソナリティを務める。Team KⅡ所属。チーム変更前はTeam Eに所属し、22年11月から25年3月までリーダーを務めた。