東京都台東区・御徒町駅近くで計画されている地上9階建てのモスク(イスラム教の礼拝堂)建設をめぐり、SNS上で賛否の声が広がっている。中には過激な発言も見られる。
なぜ、そこまでの議論になっているのだろうか。
なぜモスクの建て替えが問題視されるのか
「御徒町モスク」(仮称)の建築主は宗教法人アッサラームファンデーションで、既存のモスクを建て替える計画である。2026年の竣工を目指しているという。
ところが、この工事について、2025年10月6日に日本保守党の衆議院議員・小坂英二氏が自身のX(旧Twitter)で「信仰の自由を無制限に認めていると、日本は蝕まれます」と投稿。これに呼応するかたちで「恐ろしい」「要らない」といった過激な反応も寄せられた。
だが、日本におけるモスクの建設は今回が初めてではない。
多民族多世代社会研究所「日本のムスリム人口2024年」によれば、2024年時点で日本には150か所を超えるムスリム礼拝スペースが存在しているのだ。