「アベック」「チョベリグ」に「何言ってるかわからない」 かつて流行語、今は「死語」で若者は戸惑うばかり

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社会や文化の移り変わりとともに、言葉が変化する

   「エモい」は英語のemotional(感情的な)からきている。心が揺さぶられる、感動、郷愁、切なさといった本来複雑な情緒や心の動きを、たった3文字で表す。SNSなどインターネットやテレビでも使われて認知され、一部の辞書に掲載されるようになった。

   とはいえ、世代間のギャップはなお大きい。文化庁の「2024年度 国語に関する世論調査」によると、16~19歳の7割、20代の6割が「エモい」を「使うことがある」と答えた。しかし、その割合は30代で34.8%、40代で19.7%、50代で12%、60代で5.9%と急落している。

   言葉の変化は流行にとどまらず、社会や文化、価値観の移り変わりを映しだす。生まれては消え、ときに生きのびて定着する若者言葉にその断面が見える。

文化庁「2024年度国語に関する世論調査」より
文化庁「2024年度国語に関する世論調査」より

(ジャーナリスト 橋本聡)

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