作家の乙武洋匡さんが2025年10月27日、マクドナルドの「紙ストロー撤廃」をめぐる困惑を示し、ネットの注目を集めている。
「ストローなしでゴクゴク飲める飲みやすさ」
日本マクドナルドは同日、公式サイトで「<バージンプラスチック削減の新たな取り組み> コールドドリンクのフタを、ストローなしで飲めるフタへ変更」題したお知らせを掲載した。
冷たいドリンクの紙カップ用のフタを、従来のストロー用のものから飲み口のついた「リサイクルPET製のストローなしで飲めるフタ」に変更するという。
この変更により、「2022年から2025年まで容器包装類の素材の変更を行うことで、年間で約6,600tのバージンプラスチックの削減を見込んでおります」という。
リサイクルPETを100%使用したフタとなる予定で、「ストローなしでゴクゴク飲める飲みやすさに加え、簡単に飲み口が開く一方で、テイクアウトやデリバリー時など不用意に開いて漏れを生じさせないのが特長です」としている。
なお、マクドナルドによる発表では「お子様がご飲食される際、またお子様がハッピーセットを召し上がる際は、引き続きストロー付きでご提供します。マックシェイク、マックフィズ、マックフロート、フラッペ、スムージーなどはストロー付きでご提供します」としている。
「ストローってバリアフリーの一つだったか」
かねてより耐久性や口当たりの悪さなどに不満があがっていた紙ストローの提供終了に、SNSでは「マックの紙ストロー、やっと辞めてくれるのか 長かったよ」「やっと西側ストロー終わりになったかあ そもそもプラスチックのストローが環境に悪いってなんなん?」など歓迎の声があがった。
こうした中、乙武さんはドリンクカップの仕様変更を伝える日本経済新聞の記事を引用し、「これは困った......」と困惑を示した。
両手のない乙武さんにとって、ストローの撤廃は重要な問題だったとみられる。返信欄では、「身体障がい者の方は基本ストローを使って飲まれています」との指摘もある。
この投稿には、「ストローもカウンターに置くようにして必要な人が困らなくて欲しいものです」「さすがに乙武さんや乙武さんと同じような不便を抱えてる方にはハッピーセットのストローで対応してくれると思います でも、大切な視点ですね」と言った声が寄せられた。
実業家の村本章憲氏は、「ストローってバリアフリーの一つだったか」と反応。乙武さんもこれに「そうなんです!」と反応している。
これは困った……。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) October 27, 2025
◆マクドナルド、紙ストローやめます カップのフタに飲み口 - 日本経済新聞 https://t.co/gTo84Ouqi1