2050年の自動車はどうなっているだろう EVの近未来は? メーカーの再編進んで日本勢の生き残りは?

EVはまだまだエンジン車より使いにくい

   今さら「何をか言わんや」だ。EVで高速道路を長距離走行すると、リチウムイオン電池が発熱し、急速充電しても、電池を保護するため満充電がしにくくなる。このため、EVで長距離を走って充電が必要な場面になると、急速充電しても満充電できず、またしばらく走って充電を迫られるという悪循環に陥る。EVの利用者であれば、誰もが経験していることだ。ネットでは多くのユーチューバーが報告している。

   この約4時間もの充電時間は大きなロスタイムで、ドライバーには経済的・心理的な負担となる。エンジン車なら給油は多くても3~4回程度で、合計10分もかからないだろう。

   これは日本の急速充電方式「CHAdeMO(チャデモ)」の出力が低く、使いにくいことも大きな要因だ。米テスラなどが用いる北米充電規格(North American Charging Standard=NACS)であれば出力が大きいため、チャデモより短時間で多くの電力を充電できるだろう。それでもエンジン車より使いにくいのは否めない。

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