韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2025年11月12日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、新人王投票で1票も入らなかったことを嘆いた。今季は71試合に出場して打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁全米野球記者協会(BBWAA)が選出する大リーグの新人王が11日に発表され、ア・リーグ、ナ・リーグからそれぞれ新人王が選出された。今シーズン、大リーグ1年目となったキムへの投票はなかった。マイナーで開幕を迎えたキムは、5月に大リーグに昇格。71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録した。ユーティリティプレイヤーとして、セカンド、ショート、センターのポジションをこなし、チームに貢献した。ポストシーズンでは、全シリーズでロースター(出場登録選手枠)入りを果たし、ワールドシリーズ(WS)にも出場した。WS第7戦では、延長11回からセカンドの守備に入り、WS2連覇達成の瞬間をグラウンドで迎えた。地元韓国では、人気球団ドジャースに所属するキムへの注目度は非常に高い。大リーグ1年目ながら最強軍の中でWS出場にこぎつけたキムに対し、多くの地元メディアが「及第点」を与えた。このような背景もあり、地元メディアにとって新人王得票「ゼロ」は衝撃だったようだ。「スポーツ朝鮮」は、「なぜ?成功したデビューだと言っていたのに?キム・ヘソン衝撃の新人王得票『ゼロ』の意味『存在感』がなかった」とのタイトルで記事を展開した。「今年の新人王の基準点は予想以上に高かった」記事では「今年の新人王の基準点は予想以上に高かった」とし、「今年ドジャースで感動的な大リーグデビューを成功させた後、かなりのインパクトを見せた末に、ポストシーズン出場とワールドシリーズ優勝メンバーの栄光を手にしたキム・ヘソンだが、投票がなかった。これをひと言で言えば、今シーズンの存在感が『ゼロ』だったという意味に他ならない」と冷静に分析した。そして、こう続けた。「たった1票も得られなかったということは、投票権を持つ会員の誰もが、キム・ヘソンが、今年の新人王にふさわしい活躍をしたとは見ていなかったという意味だ。ロバーツ監督のおかげで、ポストシーズンを経験できた。主力メンバーではなかったが、ワールドシリーズ優勝まで経験できた。この事実は、実力よりも幸運が伴った結果と見るのが妥当だろう」キムはロサンゼルスで行われたWS優勝パレードを終え、6日に韓国に帰国。地元メディアによると、キムは仁川国際空港で取材に対応し、「とても楽しかったし、夢の舞台に立てたことがとてもうれしかった」などと、今シーズンを振り返ったという。
記事に戻る