免疫の働きは日々変化、「常に強い」わけではない
これらを踏まえると、「自分はインフルエンザに強い」という自己評価は、医学的には正確とは言い切れない。
多くの場合は、曝露量が少なかった、自然免疫の反応が早かった、あるいは炎症反応が穏やかだったなど、複数の要因が偶然重なって「発症しなかった」だけの可能性が高い。
次に流行する株が変われば、同じ人でも発症することは十分あり得る。
免疫の働きは、年齢・睡眠・ストレス・栄養状態などによって日々変化するため、「常に強い」わけではない。
インフルエンザに「強い体質」があるとしても、それは固定された能力ではなく、状況と体調のバランスで変動するものだ。
だからこそ、手洗い・換気・ワクチン接種・十分な休養といった基本的な感染対策は、誰にとっても欠かせない。
「自分は強い」と慢心するよりも、「今回はたまたま運が良かった」と考える方が現実的で、安全な向き合い方だと言えるだろう。
????インフルエンザが流行しています!
— 政府広報オンライン (@gov_online) November 19, 2025
日頃から手洗いなどを心がけましょう。
もし「インフルエンザかな?」と思ったら、睡眠を十分にとるなど安静にして、具合が悪ければ早めに医療機関を受診してください。https://t.co/dBTFJ1nopg@MHLWitter pic.twitter.com/Mn5RhHrR6j