韓国メディア「マニアタイムズ」(ウェブ版)が2025年11月18日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、米メディアが報じたトレード説に関して「現実的なシナリオ」との見解を示した。「キムの攻撃力は、大リーグ基準で確かな主力戦力と分類するには弱い」米ドジャース専門メディア「ドジャース・ウェイ」は16日(日本時間)、ドジャースが今オフ、セントルイス・カージナルスのブレンダン・ドノバン内野手(28)をトレードで獲得する可能性が浮上していることを伝えた。ドノバンは、キムと同様に内野、外野のポジションをこなすユーティリティプレイヤーで、今シーズンは118試合に出場し、打率.287、10本塁打、50打点を記録した。22年にはユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞した。「ドジャース・ウェイ」は、ドノバンがドジャースに加入すれば、「キムはチームの構想から外れる可能性が高い」と指摘した。来シーズン、キムがドジャースの構想から外れる可能性について、複数の韓国メディアが言及した。「マニアタイムズ」は、「問題は、彼の攻撃力が大リーグ基準で確かな主力戦力と分類するには弱い点だ。この曖昧な立場が、チームの再編局面で真っ先に名前が挙がるカードにした」と指摘し、キムの現状について、次のように解説した。キムは今季、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録「最近、ドジャースがブレンダン・ドノバンの獲得を検討しているというニュースが報じられ、キム・ヘソンのトレード説は、単なる憶測を超え現実的なシナリオとなった。ユーティリティが飽和状態にある状況で新たな戦力が加われば、既存のユーティリティ選手のうち誰かが必ず外れることになる。チーム側にとってマイナーオプションがあり、契約構造が柔軟で、市場需要まである選手は常に最優先の検討対象だ」キムは米国1年目の今シーズン、マイナーで開幕を迎え、5月に大リーグに昇格した。71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録。ユーティリティプレイヤーとして、セカンド、ショート、センターのポジションをこなし、チームに貢献した。ポストシーズンでは、全シリーズでロースター(出場登録選手枠)入りを果たし、ワールドシリーズ(WS)にも出場した。WS第7戦では、延長11回からセカンドの守備に入り、WS2連覇達成の瞬間をグラウンドで迎えた。今シーズンの全日程を終えたキムは、6日に韓国に帰国した。今シーズン、韓国出身大リーガーとして唯一、ポストシーズン進出を果たしWSを制したキム。来シーズンは他球団のユニホームを着ることになるのか。今オフのドジャースの動向に目が離せない。
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