プロボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(34)が、2025年11月20日にユーチューブを更新し、24日にトヨタアリーナ東京で行われるWBC世界バンタム級王座決定戦の勝敗を独自予想した。「拓真はちゃんとラウンドを取らないと勝てない」王座決定戦は、同級1位・那須川天心(帝拳、27)と、同級2位・井上拓真(大橋、29)が出場。那須川は初の世界タイトル戦で、元世界王者の井上は、24年10月以来の世界タイトル戦となる。過去にWBO世界バンタム級王座を保持していた亀田は、「この試合はおもろい。普通に見たい」と興味を示し、次のように勝敗を予想した。「俺は天心の判定勝ち。2ポイント差くらいで。拓真はちゃんとラウンドを取らないと勝てない。絶対に(ポイントを)取ったなというラウンドが、けっこうあれば勝てるけど、そうじゃなかったら厳しい。天心は前半、(パンチが)速いから」キックボクシングで「神童」と称された那須川は、23年にボクシングに転向した。サウスポースタイルから繰り出されるパンチは、世界トップレベルのスピードを誇る。「もしかしたら1回はダウンがあるかも」ボクシングの戦績は7戦全勝(2KO)で、KO率こそ低いが、防御テクニックは一級品だ。キックボクシングで何度も大舞台を経験していることから、「勝負強さ」と「度胸」には定評がある。一方の井上は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)の実弟で、元バンタム級世界王者だ。兄とともにアマチュアで実力をつけてプロ入り。スピードのあるテクニシャンで、スタミナもある。プロ戦績は20勝(5KO)2敗。那須川、井上ともにKO率が低いことから、亀田は「KOはない」とし、「もしかしたら1回はダウンがあるかも。効いたダウンではなくて、タイミングで。これはあるかもしれない。あってもそれぐらいだと思う。天心に軍配が上がるんじゃないかな」と予想した。那須川は12日に練習を公開し、井上は18日に公開練習を行い、それぞれ順調な仕上がりをアピールした。