「台湾有事の前哨戦はすでに始まっている」。2025年11月20日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)で高市首相の国会答弁をめぐり日中間で軋轢が起きている問題について、中国取材の経験もあるキヤノングローバル戦略研究所上席研究員・峯村健司さんが自身の見通しとして、こう語った。圧力をじーとかけ、降参しろと中国側の圧力は観光業界や経済界にも飛び火して日増しに強くなる一方だ。スペシャルキャスターの杉村太蔵さんは「中国のリスクは自然災害リスクに似ていていつ来るかわからないが必ず来る。常に注意しておかなければならない」と話す。峯村さんの見方はこうだ。「中国側としては少しずつ階段をあがるようにして、いきなりミサイルをドーンと撃つとかじゃない。圧力をじーっとかけながら『降参しろ』と台湾や日本やアメリカに言おうとしている」サイバー攻撃が3割増えているとの情報他国のサイバー関係者と話したところ、「高市さんの発言を境に(中国からの)日本に対するサイバー攻撃が3割増えている」ことが分かったという。タレントで作家の遙洋子さんは「(劉勁松アジア局長のポケットに入れて応対した)動画公開のような印象操作とインターネット空間への攻撃ってもう包囲網の圧力がかかってますね」と話す。遙さんは「高市総理は何も断定的な文章は言っていないのにこれだけひどいことをされるということは、『台湾という一言も口にするな』というメッセージにしか私には感じない」と興奮気味にまくしたてた。峯村さんは「おっしゃるとおりです。これは高市さんの発言うんぬんではなくて、この発言をチャンスとみて準備していたものを発動している。台湾有事に向けた前哨戦は始まっている」と話した。「中国の三戦(軍事力、心理戦、法律戦)と呼ばれるやり方」だという。遙さんはそれを聞いて大きなため息をついた。三戦どころか、中国側はありとあらゆる手で攻めて来ている。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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