健康保険組合、協会けんぽ、共済組合の健康保険証は、原則として2025年12月2日から使えず(暫定措置として2026年3月末まで有効)、医療機関を受診したり、薬局で薬を処方してもらうときは、「マイナ保険証」か「資格確認書」が必要になり、医療機関や役所の窓口で混乱が広がっているという。
やっていることが場当たり的で、わざわざよくわからない制度に
12月2日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は、マイナ保険証の利用率は約37%と低く、約7割の利用者にトラブルがあったと、使い勝手の悪さを伝えた。
火曜コメンテーターの吉永みち子さん(エッセイスト)は、「複雑すぎてよくわからん」とあきれた。「マイナンバーカードそのものが任意でしょ。そこにマイナ保険証を紐づけるかどうかということも任意ですよね。任意でありながら、(マイナ保険証に)完全移行するという。言葉がものすごく整合性が取れていない」と、やっていることが場当たり的で、わざわざよくわからない制度にしていると批判する。
そして、「慌てていま何かすることはないんですけど、しないと医療を受けられなくなるんじゃないかなという雰囲気になってしまっていることが、不思議でしょうがない」という。
「私もこれから資格確認書で受診しようかなと」
共同通信特別編集委員の久江雅彦さんも「僕も(マイナ保険証)を作ろうか、どうしようかという感じ」だったが、この混乱を見ると「逆に(作ることが)不安です」と話した。「私たちの生活を支える根幹、命綱で、なおかつ高齢化が進んでいるわけですから、できるだけシンプルにわかりやすく、煩雑な手続きがないようにすべきなのに、実際に行われていること、起きていることはそのまったく逆ですよね」と指摘する。
久江さんは当面はマイナ保険証を登録せず、「私もこれから資格確認書で受診しようかなと思ってます」と笑った。
(シニアエディター 関口一喜)