高市発言は「一線を踏み越えた」ととられている?
SNSではこれらについて「サンフランシスコ平和条約が無効なら、台湾は日本のままになるけどいいの?」と中国の発言に突っ込む意見が多く見られた。
中国側の論点は、台湾問題に関連づけて中国の"歴史的枠組み"、いわば国としてのドグマを提示するもので、突然湧き上がったものではなく、過去にも散発的に見られる論調なのだ。
ただ、これを「中国の発言は、いつものこと」で済まして良いのだろうか。
名目GDPで日本の約4.5倍の規模を持つ中国に対して、この状況が続けば、日本経済に多大な影響が出ることは間違いないと言われている。
さらに、アメリカのトランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話会談を行ったうえで、高市首相に自重を求めた、と米国のメディアが報じていることからも、世界から高市発言が「一線を踏み越えた」と見られている可能性が高いのだ。
歴史的事実に基づく丁寧な情報発信と、国際社会との安定した対話を、今後いっそう考えていくべきだろう。