群馬県の山本一太知事が2025年12月8日にブログを更新し、同県前橋市の小川晶前市長の擁護論を非難した。
「小川前市長の『ラブホ問題発覚後の行動』に、とても驚いた」
小川氏をめぐっては、NEWSポストセブンが9月24日配信の記事で、既婚の男性部下と複数回ラブホテルを訪れていたと報じた。小川氏は同日の会見でホテルに行ったことを認めた上で「場所が極めて不適切だった」と謝罪。男性幹部が妻帯者であることは把握していたとしながらも「男女の関係はない」とし、「公私にわたる相談に乗ってもらっていました」と釈明した。
その後、小川氏は11月27日に辞任。これに伴い、26年1月12日に市長選が行われる。
山本知事はブログで、この市長選の立候補者について言及。その上で、「前回の市長選挙で候補者を擁立せず、事実上、小川前市長の支援に回った共産党も、今回は独自候補を擁立するようだ。相変わらず、筋の通った動きだと感じた」と書いた。
また、山本知事は「透明でクリーンな政治信条を掲げて活動して来たはずの小川前市長の『ラブホ問題発覚後の行動』に、とても驚いた」とあらためて明かし、「小川前市長を応援する方々、特に取り巻きの人たちの反応」が予想外だったと指摘した。
山本知事は「明るく爽やかなことをセールスポイントにして来た小川前市長を支持する人たちは、自分たちが応援する政治家に『透明性と高いモラル』を求めているはず」ではないかという自身の考えから、「前市長が引き起こしたこの問題には、厳しい態度を取らざる得ないだろうと考えていた」という。
ところが、小川前市長を支持する人たちの反応は予想外だった、と山本知事。小川前市長の「男女の関係は無かった。が、相談のために選んだ場所が不適切だった」という釈明に合わせ、支持者もその説明を信じ、「不適切だったのは、相談する場所を間違えたことだ!」などと擁護。
ほかにも、山本知事によると、「今回の話は、市長個人の問題。市政とは切り話して考えるべきだ!」と公私切り離し論や、「市長の私的な行動を執拗に追いかける人がいた。これは、プライバシーの侵害だ。そもそも、今度の事件は、小川市長を引きずり下そうとする自民党系の人々の陰謀だ!」といった陰謀論を展開するなど擁護があったとことを指摘した。