「AI民主化元年」だった2025年、1200人調査で実態明らかに なぜ浸透?企業が直面「最初の関門」とは

「最初の関門」AIに取り上げられるか

「AIにオススメされないと、なかなか選んでいただけない、最初の関門を突破できないという勿体なさがある」

   先のアンケートでは、AIへの相談時に期待していることを尋ねる設問があった。最も選ばれた選択肢は「正確で信頼できる情報や答えがほしい」(60.8%)で、前出の広報担当者は、過半数の人がスピードよりも確かな答えを求めている点を興味深く感じたとのことだ。

   答えとして届けられやすい=AIが学習しやすいデータでもあるという。FAQシステムを手がける同社の知見をふまえ、企業のウェブサイトはAIの参照元になるとしたうえで、AIが情報の窓口になりつつある今、FAQを整備・更新していくことは「選ばれやすさ」、つまり競争力につながると指摘した。

   AIをめぐっては、人の仕事がなくなるのかとの議論がたびたびあるが、「一時的に消える仕事は、もしかしたらあるかも知れませんが、人間の仕事という大きな粒度では残ると思っています」という。昔はなかった「YouTuber」や「プロゲーマー」のように、新しい仕事が出てくるだろうと推測した。

   AIエージェントの存在に関しても、「AIが自律的に判断するものではありますが、どれだけAIが情報を渡しても、最終的に意思決定するのはやはり人。そこは絶対残る」とみている。

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