不買運動、規制、認可の遅れが収益圧迫
日本の対中輸出は近年減少傾向が続いているが、中国が主要市場の一つであることに変わりはない。機械・電気機器、輸送機器など、中国が大口取引先である分野は依然として多い。
また製造業の場合、中国を生産拠点として使っているのか、販売先として依存しているのかでリスクの性質が異なる。
生産工場への依存であれば、時間はかかってもASEANやインドへ移転する余地がある。
しかし、売り先として中国に依存している場合、不買運動、規制、認可の遅れといった形で影響がじわじわ収益を圧迫する。
急落とまではいかずとも、長期的には確実に効いてくるリスクだ。