「業界的にも過去から現在にかけて普通に行われてきたという認識」
生成AIを使用しているのではないかとの指摘については、「私はそういったツールは一切使っていません」と否定し、「下描きからペン入れはすべてアナログの手描きです。着色作業にのみPhotoshopを使っています」とした。
「写真を参考に描くことについては、イラストよりも漫画を多く描いていた頃からやってきたことで、業界的にも過去から現在にかけて普通に行われてきたという認識」とも主張。「正直なところ、それが問題にされるという認識は持てていませんでした」とした。
「今回の一件の最大の問題は私にその事への認識と配慮ができていなかったこと」として、「40年以上も前のおおらかな時代の、20代の頃の自分の未熟な認識のまま無自覚に変わらぬ方法で製作を続けていました」と振り返った。
弁護士に相談した上で、トレース自体には法的な問題がなかったことを確認したとも主張した江口氏。「仮に法的に問題ないとしても、参考にした写真には被写体の方がいて、知らないところで自分の姿や輪郭に似た絵が描かれたら、不安を感じたり、気分を害されたりする方もいる。ある意味、そんな当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」と反省をつづった。
「今回の件では改めて自らの表現手法を振り返り考える機会をいただきました」とした上で、今後もイラスト制作を続ける意向を示している。
江口です。この秋の一連の騒動につきまして。 pic.twitter.com/Ng6C4fxP9q
— 江口寿史 (@Eguchinn) December 30, 2025