プーチン大統領や習近平国家主席のお株を奪うような米国トランプ大統領のベネズエラへの武力行使に世界も困惑だ。2026年1月6日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は、電撃的な軍事行動でマドゥロ大統領を拘束したトランプ大統領の思惑と今後について取り上げた。ベネズエラ攻撃は中国とのディール材料になる?マドゥロ大統領が拘束された3日に「前例のない軍事的侵略」とアメリカを批判していたロドリゲス副大統領が翌日には「国際法の枠組みの中でお互いの発展を目指して協力する」という声明を出し、一転融和姿勢に見える。キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんは「一言で言うと『もしも言うことを聞かなかったら再び攻撃する』というトランプの脅しが効いたのがまず一つ。それと今でもベネズエラの周りの海域は封鎖されていて、ある意味首を絞められている状況が続いている。この二重の圧力によってアメリカ側に妥協した形になった」と解説した。スペシャルキャスターの武田鉄矢さんが「アメリカの行動の裏にロシアと中国という2つの国がちらついて見える。やはりこの2国が力をなすことをアメリカは嫌っているのでしょうか」と聞く。峯村さんは「ベネズエラ攻撃の目の先には中国がある。4月に訪中して習近平さんと会談することになるが、今回のベネズエラの件は交渉する際の材料になる」と話した。中間選挙前に、トランプ支持派の微妙な動向中国がベネズエラに多くの投資をしたものをどのようにするのか。峯村さんは「中国としては『してやられた』という思いがある。対中関係で言うと、トランプさんにとっては一ついい武器を持ったと言える」と話した。コメンテーターの鈴木おさむさんは「アメリカの国民感情はどうなんでしょうか」と聞く。峯村さんは「これが実は微妙なところで、11月の中間選挙を狙って強いリーダーをアピールしたい一方で、トランプさんを支持するMAGA派(MakeAmericaGreatAgain)と言われる人たちは外国への介入を嫌がる。『それよりも自分たちの国をもっとよくしてくれ』という人たちが多い。だから今回の軍事行動はあくまでもアメリカの国民を守るため、ということにこだわっている」と話した。予測不能なトランプ大統領の行動に武田さんは「バットマンかジョーカーかわからないですね」。引きたくないのに「ババ」がやってくる、機能不全の世界情勢だ。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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