プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)が2025年12月27日にサウジアラビアで防衛戦を行い、挑戦者アラン・ピカソ(メキシコ、25)を3-0の判定で下した。井上は「コイツ追い出して」と怒りあらわにピカソ戦は、5月に予定している世界3階級制覇王者・中谷潤人(M・T、28)との世界タイトル戦に向けての前哨戦ということもあり、ボクシングファンの注目を集めた。試合は、大方の予想通り、井上の圧勝に終わったが、インターネット上で話題となったのは、試合前の「騒動」だった。試合前の控室で行われたバンテージチェックで、オフィシャルからクレームがつき、バンテージを巻き直すことに。バンテージチェックにピカソ陣営が立ち会ったが、本来1人だけのところに多数の陣営が押し掛け、抗議をしたという。さすがの井上も通訳に「コイツ追い出してください」と怒りをあらわにした。バンテージチェックの様子が、SNSで拡散されると、日本のボクシングファンからピカソ陣営に対する批判の声が多数寄せられた。珍しく井上をイラつかせたピカソ陣営の行動は、果たして「神経戦」だったのか。このようなことはよくあることなのか。J-CASTニュース編集部は、過去に数多くの世界タイトル戦をプロモートしてきたTMKジムの金平桂一郎会長(60)に話を聞いた。金平会長は今回のバンテージ騒動について、次のように持論を展開した。「世界戦となれば、動くお金も大きい」「オフィシャルが『バンテージの巻き方がおかしい』と言ったことに乗じて、ピカソ陣営が、『それはおかしいじゃないか』と言いに行くのは、あり得る話。実際、現場でどれほどの押し問答があったかは分からないが、ボクシングの世界戦ではある話だと思います。疑義が生じているのだから。イラ立つ井上選手の気持ちは理解できるが、これが逆だったら『いいですよ』とはならないはず」今回の試合は、ピカソにとって初の世界タイトル戦だった。無敗の挑戦者は、地元メキシコで人気を博し、注目を集めた一戦だった。金平会長は「世界戦となれば、動くお金も大きい」とし、自身の世界タイトル戦の経験をもとに、こう続けた。「当然、両陣営はナーバスになる。ピカソ陣営がとった行動は神経戦だったとしても、海外ではこれを込みで考えなければならない。私も海外で経験したが、控室でバンテージを巻いていたら、相手陣営のマネジャーがいきなり来て、スーパーバイザーが来るまでは許さないと。それぐらい真剣」無敗対決を制し、年4度の防衛に成功した井上。26年は、5月の中谷戦が初戦となる。
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