衆議院総選挙が2026年1月27日に公示され、12日間の選挙戦に突入した。与党は勝敗ラインとされる233議席をクリアできるのか、選挙後の政局はどうなるのか、「選挙の神様」とも言われる久米晃・元自民党事務局長(選挙・政治アドバイザー)に聞いた。久米さんは、自民の大勝はないと見る。
(聞き手ジャーナリスト菅沼栄一郎)
新党結成で自民党議員の公明党票への淡い期待は吹き飛んだ
―― 今回の総選挙の結果を占う最大のポイントは?
「公明党を支えてきた創価学会票の行方です。高市内閣との連立を解消した当初、公明党は『人物本位』(で選挙協力もあり得る)といっていたわけでしょ。自民党の候補者もみんな期待していた。ところが、高市首相の解散決断を知って、立憲民主党と新しい政党を作ったものだから、そんな淡い期待もすべて吹き飛んでしまった。
ただ26年間、いっしょに選挙を闘ってきたわけだから、公明党票が新党へ、どこまで移動するかが、今回の選挙の議席を占う重要なポイントになります」
―― 内閣支持率が落ち込んだのは
「高市さんは、働いて結果を出すと言ったにもかかわらず、結果が出る前に解散に打って出ました。自民党支持者、保守的な人たちの期待感を裏切ったわけで、『期待はずれ感』は強かった。なぜ解散したのか?19日に記者会見したけれど、はっきりしない。そのがっかり感というのが、支持率低下につながったのだと思います」