通勤ラッシュを避けるため、指定席のある電車を利用する人もいる。ゆったり座って移動できる一方で、隣席との距離が近いからこそ、ちょっとした不快感が思わぬトラブルに発展することもある。
数年前、東京都下から東京駅近辺へ通勤していた山田久美子さん(仮名・50代)も、そんな体験をした一人だ。
寝不足の朝、隣席から聞こえてきた音
「体調が悪い日や、どうしても眠りたい朝によく使っていました」
山田さんが利用していたのは、当時運行されていた指定席のある電車だ。普段より目的地へ早く到着し、座って移動できるのが魅力だった。
前日の飲み会で寝不足だったその日も、「少しでも眠りたい」と思い、指定席に座った。窓側の席で、通路側には中年の男性がすでに座っていたという。
発車してしばらくすると、男性が何度も鼻をすする音が聞こえてきた。
「気にしないつもりでしたが、一度聞いてしまったらずっと気になってしまいました」
早く寝ようとするほど音が耳に残り、なかなか眠れなかったそうだ。