元サッカー日本代表の近藤直也さんが2026年4月8日、Xで「SNSでの誹謗中傷について」の思いをつづった。「『人格を否定すること』や『家族にまで矛先を向けること』はまったく別の話」近藤さんは02年に柏レイソルに入団。16年から18年まではジェフユナイテッド千葉で、19年から20年は東京ヴェルディでプレーした。12年には日本代表に選出された。8日の投稿では、「SNSでの誹謗中傷について元プロとして19年やってきた立場から正直に思うことがあります」とし、思いをつづった。「試合に負けた後、うまくいかなかったプレーの後、厳しい言葉が飛んでくるのはこの世界では避けられない部分がある。プロは結果で評価される世界だし、応援してくれているからこそ感情が動くのも理解できる」一方で、「ただ、それと『人格を否定すること』や『家族にまで矛先を向けること』はまったく別の話」とした。サッカー界における誹謗中傷問題をめぐっては、サッカーJ1の浦和レッズの公式Xアカウントが7日、「一部選手のSNSアカウントに対し、選手本人およびその家族の人格を傷つける誹謗中傷のメッセージを確認いたしました」とし、注意喚起していた。「きついのは自分ではなく家族に向けられる言葉」近藤さんは、家族を巻き込んでの誹謗中傷について、「僕自身現役時代にいろんな声を受けてきました」と自身の経験を振り返った。「悔しさや情けなさを感じる試合のあとに目にする言葉は正直かなり刺さる」というが、「でも、それ以上にきついのは自分ではなく家族に向けられる言葉です」。「ピッチに立っているのは選手本人だけど、そこに至るまでには支えてくれている人がいる。その存在まで傷つける行為はどんな理由があっても許されるものではない」と厳しく批判した。「厳しさの中にもリスペクトがあり、それが選手を支えチームを強くする」「SNSは本来は距離を縮めるためのツールのはず。応援も厳しい意見も本来は選手やチームを前に進めるためのもの」とつづり、「でも一線を越えた瞬間にそれは『意見』ではなく『攻撃』になる」と断言。「19年間プロとしてやってきて強く感じるのは、本当に強いチームや長く愛されるクラブには、言葉の質が高いファン・サポーターがいるということ」「厳しさの中にもリスペクトがあり、それが選手を支えチームを強くする。どれだけ時代が変わってもこれは変わらないと思う」と主張した。「発信する側も一度立ち止まって考えてほしい。その言葉は本当にチームのためになっているのか。誰かの尊厳を傷つけていないか」とし、「サッカーは人がつくるスポーツ。そしてその環境もまた人の言葉でつくられている。より良い環境で選手が全力を出せるように。そのための言葉を選んでいきたいと思う」としている。「あのときは試合後の感情コントロールができていなかった」近藤さんの訴えには、「選手に対してのそういう言葉は選手自身も家族も、その選手を、応援しているサポをも傷つけます。その言葉を、一対一の対面で、果たして言えるのか? 自分がもし同じように仕事や学校で言われたらどうなのかをよく考えてから発信してほしいですね」など、共感の声が相次いだ。なお、近藤さんはサポーターからの「2016年ツイート荒れたもんね」とのリプライに、「ありましたね」と返答。「自分はあの一件で近藤選手好きになったけどね」との声を受け、「ありがとうございます あのときは試合後の感情コントロールができていなかったです」「試合に出れていないグッピーの悔しさと、そんなグッピーに背負わせてはいけないという感情が抑えきれなかったですね、、」と反省をつづっている。16年、ジェフユナイテッド千葉でプレーしていた近藤さんは、チームのホームであるフクダ電子アリーナで開催されたJ2第35節京都サンガFC戦の試合後、サポーターらと衝突。敗戦に腹を立ててピッチに物を投げるなどしていた観客に対し、激しい様子で詰め寄る近藤さんの姿がカメラに抜かれ、選手からサポーターに対し「不適切な発言」があったとして、チームが謝罪していた。当時、近藤さんは「絶対に勝たなければいけない試合で完敗。サポーターのみなさんからのブーイングや叱咤は当然のことであるし本当に申し訳ないと心から思う」とした上で、「ただ試合後の一件。喧嘩腰の発言や物を投げる行為に対して選手として受け入れることは到底できない」とつづっていた(現在は削除済み)。
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