「足や腕に刺されるのとは痛さが全く違う」
安住さんが「初めて見る人もいるのではないか」と掲げたのが「ホムンクルスの図」だ。1937年に発表された神経科学で最も有名な図の1つである。身体の部位を「感覚の鋭さ」に応じてデフォルメした絵で、手や唇、舌が大きく描かれている。
満倉さんは「この事件を見た時に、最初にこの図を思い出した。唇の部分がものすごく大きく描かれているが、脳は唇の部分が最も重要だと位置付けている。だから同じ針を刺される部位でも、唇に刺されるのと、足や腕に刺されるのとは痛さが全く違う」と唇に針を刺すのがどれほど痛いのかを解説した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)