「世界で一番危険」とも指摘される米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を、なぜ陸上自衛隊のオスプレイが使用するのか――。2026年7月14日の衆院安全保障委員会で、共産党の田村智子委員長(衆院議員)が小泉進次郎防衛相を追及した。
田村氏が問題視したのは、6月20~30日に九州・沖縄5県で行われた日米共同の大規模訓練「レゾリュート・ドラゴン(不屈の竜)」。防衛省の発表によると、「日米の連携強化及び共同対処能力の向上」が目的で、沖縄では災害対処訓練などが行われた。訓練では、陸自のオスプレイが初めて普天間を利用した。
田村氏は、宜野湾市に寄せられた航空機騒音などの苦情が過去最多となる中、陸自機が普天間を使用したことを問題視。
「二度と自衛隊が普天間基地を使用することはないと明言いただきたい」
と迫った。これに対し、小泉氏は安全保障環境の厳しさを強調。
「であるならば、辺野古への移設にご協力いただきたい」
とやり返した。
委員会でのやり取りは次の通り。
普天間への自衛隊オスプレイ飛来は「いかなる目的であってもあり得ない」
田村智子衆院議員: 宜野湾市に寄せられた昨年度の苦情件数は、過去最多になりました。他の基地から戦闘機が頻繁に飛来して、昼夜を問わず激しい飛行訓練を行っていることが主な要因です。こういうもとで、自衛隊が普天間基地を使用し、しかもオスプレイを飛来させる。これは、いかなる目的であっても、私はあり得ないと思います。
普天間基地の実態、これまでの経緯、政府のこれまでの答弁、こうしたことに照らして、二度と自衛隊が普天間基地を使用することはないと、私はこの場で明言いただきたいと思いますが、いかがですか。
小泉進次郎防衛相: であるならばですね、辺野古への移設にご協力いただきたいと思います。普天間の移設を進めて、そして辺野古への代替施設の建設と、こういったことで、今、共産党の立場は、今、田村先生が言ったように、今も「普天間もダメ、移設もダメ」。
「今までの過去の経緯」とおっしゃいますけども、自民党政権に限らず、民主党政権の中で、最初「最低でも県外」、目指すは「国外」と......こういったことがあって、その議論の中で最終的には、当時自公で決めた、辺野古への移設ということに、もう1回民主党政権は戻ってきたんですよ。
世界で一番危険だと言われる、市街地の中にある普天間(基地)を、1日も早く移設をすることで、沖縄の皆さんの思い、そして、この厳しい安全保障環境の中での抑止力・対処力の確保、こういったことに努めていこうという、責任ある、そして現実的な歩みを進めていこうとしているところであります。ぜひ、普天間を、危険性を鑑みてご協力いただければと思います。