就活生の「ごね得」 本当に得か、実は損か
2015.05.04 11:29
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20日程もあるのに「何とかしてください」
こうしたごね得どころか、委縮気味の学生の方がまだ多数派です。しかし、2016年採用では売り手市場に転じているせいか、ごね得を考える学生も増えてきました。
たとえば、説明会後の選考日程。今年は多くの企業で選考日程を増やして、少しでも多くの学生が選考に参加できるようにしています。
ところが・・・、
「どの選考日程にも参加できません。何とかならないでしょうか?」
こう言って、どうにかしようとごね得を考える学生が増えてきました。
これが、選考日程の少ない企業なら交渉の余地はあります。
しかし、ある企業では、1次選考の日程を20回も用意していたのですが、それでも「何とかしてくれ」。
これを言い出したのは地方の学生ではなく、その企業所在地在住の学生。他社の選考・説明会参加やアルバイトなど他の予定が重なっている、でも、御社にどうしても入りたい、だからどうにかしてくれ。
これがこの学生の言い分です。
入社意欲が強いなら他の予定をどうにかしろよ、という話です。
しかも、選考日程が数回しかないならまだしも20回もあって、どれも無理とは。
「だったらご縁がなかったことで」
と言いそうな企業もあるはずですが、この企業はなんと結局、1次選考を免除しました。