2021年 7月 29日 (木)

IOCと小池都知事に見放された森会長、辞任にカウントダウン 後任はやっぱりあの人か?(1)

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森氏がJOC山下泰裕会長の「反旗」にショックな理由

   バッハ会長は3月上旬のIOC総会で再選を目指しており、こうした国際世論の非難を浴びている森会長をかばっては再選が危うくなる。一方、バッハ会長に切り捨てられた森会長は強力な後ろ盾を失うことになる。組織委は2月12日に理事会と評議員会メンバーによる臨時合同会合を予定しており、森会長が改めて謝罪した上で有識者に意見を求める方針だ。会合は「懇談会」の形をとっており、「会長人事」には触れない予定だ。

   しかし、毎日新聞(2月10日付)「『森氏辞任を』世論うねり 臨時会合火消しを図る」は、12日の会合が大荒れになるだろうと予想する。

「組織委は(会合で)スポーツを通じて男女平等や多様性を推進するプロジェクトチームを発足させる見通しで、幕引きの場としたい考えだ。しかし、『(森氏に)おきゅうを据えた形になればいい』という声も内部から聞こえる。『逆ギレ』会見と形容された4日の森氏の記者会見。大会関係者は『完全に失敗だった』と指摘する。追い詰められた組織委幹部は『政府や東京都からこのままでは収まらないと言われた』と明かす」
IOCからダメ出しされたと報じるロイター通信(2月9日付)
IOCからダメ出しされたと報じるロイター通信(2月9日付)

   政府や東京都も水面下で見放す動きがあるようだ。

   森会長の外堀は着々と埋められている。

   その一つが、森会長の庇護の元にあったJOCの山下泰裕会長の「反旗」だ。山下泰裕会長は定例会見で森氏の発言について聞かれ、

「(発言を撤回、謝罪しているので今さら是非は論じられないが、としながら)いかなる種類の差別も認めないオリンピズムの根本精神に反するもので、極めて不適切であったとあらためて強調したい」

とキッパリ語った。

   この山下泰裕会長の発言は、森氏にとってショックなものであるに違いない。というのは、そもそも森氏の「女性差別」発言は山下泰裕会長を「激励する」ために出たからだった。

   日本経済新聞(2月10日付)のスポーツ面コラム「スポーツの力:旧態依然、蔑視発言」を書いた北川和徳編集委員によると、森会長が問題発言をしたJOC臨時評議委員会の場では、本来ならメンバーではない森氏は発言に立つ立場ではなかった。会場にいた評議員は18人で、ほとんどがリモート参加だった。テーマは、女性理事を40%以上に増やすガバナンスコードの問題だった。

   北川和徳編集委員は、こう説明する。

「森会長は議事の終了後にあいさつした。内容はほぼ雑談だった。山下泰裕会長らJOC執行部にはスポーツ界に絶大な影響力を持つ森会長の後ろ盾を強調し、競技団体に(女性理事登用の)改革を促す意図があったと想像する。森会長もそれを察して話題を選んだのだろう。皮肉なことに、それで飛び出したのが女性蔑視ととれる発言だった」

というわけだ。

(福田和郎)

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