2018年 9月 20日 (木)

<ラストアイドル>
挑戦者のパフォーマンス肩透かし あと1週全力で!

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   デビューをかけたサバイバルレースも、おおよその形が見えてきた。このままの7人でデビューさせてあげたい!という気持ちのせいもあるかもしれないが、「置きに行った」感が否めない回だった。

   番組タイトルとおなじ、アイドルユニット「ラストアイドル」は12月20日にデビューを控えるアイドルの卵。ただし、オーディションで合格したらデビューできるというわけじゃない。オーディションを勝ち抜いた「暫定メンバー」は、半年間、アイドル志望の挑戦者との対決を受け、その挑戦を退け続けた者だけが、正規メンバーとしてデビューできる。

   今回の挑戦者は、この夏にグループを脱退して、進退を考えている最中だという元アキバ系アイドルの石川夏海。小作りのベビーフェイスに細く長い手足という完成されたビジュアルに期待が高まる。あどけなさを強調する黒髪ぱっつんロングに、ダサいけれど男ウケする極限まで短いミニスカートスタイル。自分の見せ方を分かっている子は強敵だ。

   しかし、そこからがまずかった。、立ち位置4番の安田を対決の相手に指名した理由を問われると、ここまで残っているから実力者だと思う。その実力者を超えていけば、最強のアイドルになれるから、との回答。それなら初期から残っている吉崎を指名しても同じなのでは?幼いうちは論理破綻も可愛いけれど、二十歳すぎでこれはちょっと......。

   ライヴイコールアイドルだと思っているとの発言から、よほどライブアクトに自信があるのだと思ったのだが、本格的な発声練習、何度も飛び跳ねて体をあたためたわりに、パフォーマンスは肩透かし。

   歌が下手なのは許すとしても、最大のズッコケポイントはそのダンス。冒頭に手拍子を煽ったきり、その場に棒立ちでかろうじて手のフリだけがつく置物ダンス。「お、踊らないんかーい!!!」の声なきツッコミで、視聴者と審査員の心が一つになったことは間違いない。

   また、輪をかけて悪かったのはその表情のなさ。要所要所で顔芸ができる子は、歌が下手でも愛らしい。惹きつけられる。ところが、目線は下向きで泳ぎがち、あげく目を閉じて自分に酔ってしまうとなると、「動いているの見たら可愛かった!」の加点がほぼゼロになる。

   元アイドルでライブに自信、と謳うからには、暫定メンバー、これまでの挑戦者の中でも1番の観客煽りが求められることは自明の理。棒立ちになるくらいなら、「もはや可愛くないけど、コイツはプロだ......」と受け手を納得させる、AKBグループ・須田亜香里の狂気じみた笑顔責めのような、良い意味の「ヤバさ」が欲しかった。

挑戦受けた安田の肌の「ツヤ感」に驚き

   対して、挑戦者を迎え打つ安田は、今日でぐっとファンを増やしたこと請け合いの出来だった。きつめの美形という見た目に騙され、知的お姉様なのだろうと思い込んでいた私を許して...!挑戦者を挑発者と言いかけたり、ずっと練習してきた曲を披露できることが嬉しい、という趣旨の発言で「そろそろ潮時だと思ってました」という言葉を選んでしまうポンコツぶりときたら...!絶妙にニュアンスは伝わると奇跡の言いまつがいをコンボで決めてくるあたり、狙ってやってるとしたら天才だし、狙っていないとしたら大天才である。なんにせよただものではない。そして、存分に日本語怪しい天然キャラを印象付けた後で、パフォーマンスはバッチリ!とくれば、もうそのギャップにイチコロだ。

   観客、審査員がみんなで楽しはめる有名楽曲を使い、しっかりコールアンドレスポンスをまじえて歌い上げる。キリリとした顔立ちなんだけれど、キメ顔はどこかいたずらっぽくてキュート!歌詞に合わせて、美しい横顔をカメラに抜かせるように動きをつけるなど、見せ方のうまさも際立っていた。

   驚いたのは、その肌の美しさだ。もともと、他のメンバーも肌トラブルはほぼないのだけれど、安田の肌にはさらに、今女性誌を席巻している「ツヤ感」がある。一歩間違えばオイリーにも見えるツヤ感は諸刃の剣なのだが、どこか発光しているようなピカピカした質感は、女子の憧れそのもの。同世代女子の厳しい審美眼にも耐えうるタレントは、絶対に残しておきたいところだ。

   審査員の大槻ケンヂも、迷いなく暫定メンバー・安田の勝利をコール。戦い自体は納得感を持って終了したが、挑戦者の役不足感は否めなかった。約半年にわたって行われてきたメンバー入れ替えレースも最終盤で、視聴者や審査員もこのメンバーに愛着が出てきている。ジャッジが暫定メンバーに傾いてしまうのも予見されるのだから、挑戦者のクオリティはもっともっと高いものが求められる。元〇〇を謳うなら、元ハロプロデビュー組、消えた天才子役クラスの大物が欲しいところ。

   出来レース、と思ってしまった時点でこの類の番組の面白さはがんと下がる。デビュー日まで間がないからこそ、あと1週は全力で駆け抜けてほしいところだ。

   次の挑戦者は、予告を見た限りでは元モーニング娘。鞘師里保やPerfumeを輩出した広島アクターズスクール所属の様子。パフォーマンスには期待が持てる。厳しい戦いになること必至だけれど、こうでなくちゃ!

   (テレビ朝日系土曜深夜0時20分)

     

ばんぶぅ

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