2024年 4月 19日 (金)

「3億円」盗まれたナニワ女実業家 「マダムシンコ」とは何者だ

   人気洋菓子店「マダムシンコ」を経営するカウカウフードシステム(大阪府高槻市)の川村信子さん(58)の自宅マンションに空き巣が入り、推定3億円相当の貴金属などが盗まれていたことがわかった。川村さんはテレビなどへの露出が多く、犯行の2日前にも関西ローカルTV番組でマンションの玄関や室内が放映されていた。

   茨木署によると、川村さんが留守にしていた2010年2月13日午後1時から14日午前1時頃の間にマンションの窓ガラスを割って何者かが侵入した。盗まれたものは貴金属や高級バッグ、毛皮などの約70点にのぼり、川村さんの部屋を中心に、各部屋で引き出しが開けられるなどして荒らされた。

   推定被害総額は約3億円とみられている。相当な量になることから、「通常だったら複数犯と考えられる。ただ、留守の時間が長かったので、1人の可能性もある。犯人の特定につながる証拠品は見つかっていなく、解決には時間がかかりそうだ」と茨木署の担当者は話している。

人気のバームクーヘン、通販では「4カ月待ち」

ヒョウ柄が大好きという川村信子さん
ヒョウ柄が大好きという川村信子さん

   川村さんは不動産、高級クラブ、貴金属などの販売を経て、1990年に東京・銀座にクラブをオープンした。政財界、スポーツ界の大物と親交を深め、その後、地元の大阪に戻り93年に焼肉店を立ち上げた。2006年には洋菓子店「マダムシンコ」をオープンさせた。

   「マダムシンコ」は大阪と兵庫で現在6店舗を展開している。人気商品はバームクーヘン「マダムブリュレ」。しっとり、ふわふわとした食感で虜になるファンも多く、通販では「4カ月待ち」という。また、大の「ヒョウ柄」好きで、パッケージにも使っている。洋菓子に使われるのは珍しく、話題になっている。

   わずか3年で年商10億円の人気店に急成長した。そのきっかけになったのが、川村さんが「マダムシンコ」としてメディアに登場したこと。最近ではテレビ朝日系情報番組「スーパーJチャンネル」や女性誌「Hanako」などで紹介されている。私生活についても取り上げられ、19歳年下の夫との私生活や豪華なマンションを披露するなど、自らが広告塔になって店の宣伝をしている。そのせいもあって全国に知られるようになり、09年の年商は16億円と急成長を続けている。

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