コマーシャルバン トヨタ、日産2強が激突
2007.01.17 11:22
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日産はオフィスの機能・装備を持たせる
日産は今回のADとエキスパートのフルモデルチェンジで、ウイングロードをベースとした兄弟車「AD/ADエキスパート」に車体を統合し、プロボックス/サクシードとの販売競争を互角の勝負に持ち込もうとしている。販売シェアはトヨタが50%強、日産が40%弱の状況。両社の差は、2番手車種の販売量の違いが最大要因。サクシードに対してエキスパートの販売ボリュームが少ないことだ。
そこで日産は、車体統合で標準車をAD、外装を含めて装備が充実したのをADエキスパートとして売り始めた。乗用・貨物兼用で使う個人経営者や営業職用が好むように、ステーションワゴンの風貌や内装、さらに車内にはパソコンや携帯電話の利用を前提としたオフィスの機能・装備を持たせた。トヨタには無い機能があるわけだが、果たして再び首位に立てるか、トヨタとの差を縮められるかは、旧型エキスパートのユーザーが、車格が下のADと同じボディをどのように評価するかにかかっている。