2024年 4月 25日 (木)

企業の求人者数は23.5%減 「就職寒冷期」が始まった

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中堅企業も選考を厳しくしている

   大学生の就職活動の現状はどうなのか。駒澤大学キャリアセンターによると、「例年よりはやや内定が出るタイミングが遅かったが、ここ1週間ほどで内定がぽつぽつと出始めている」という。

   早稲田大学広報は「内定を出すタイミングはたしかに、ちょっと遅くなっていると感じます。これは面接などを繰り返し、内定を出すまでの期間が長くなったためでしょう。もっとも、内定が出始めるのはこれからです」と話す。

   また、採用のやり方が昨年と違うところもある。都内のある大学の就職部関係者は次のように話す。

「買い手市場であるため、今まで採用に苦労していた中堅どころの企業でも、選考の仕方を厳しくしたようです。面接ではその場を取り繕えればいい――そんな考えは通用しなくなりました。面接の課程すべて、電話の受け取り方一つも見られているようです。学生は、初めから終わりまで気が抜けない」

   大学生の就職活動の実態を書いた新書「就活のバカヤロー」の著者、石渡嶺司さんはこうした状況を、「氷河期とはいえないまでも、寒冷化している」という。採用者数が下がっているときにはマスコミの報道が先行している。だが、いきなり求人倍率が0.99倍の水準になるとは考えられにくく、しばらく現状維持が続きそうだとみる。

   では、大学生はどうすればいいのか。石渡さんはこうアドバイスする。

「私も学生のエントリーシート、面接を見ますが面白くない。面白くないというのは、型にはまっているからでしょうか。似たような話が非常に多く、抽象表現でごまかしているようにも感じました。ただ、対面して話してみると、それぞれがエピソードを持っている。面接でも、自分だけしか話せないことを素直に話せばいいでしょう」
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