2024年 4月 19日 (金)

社民へ離党届け出した辻元清美氏 「大臣病か」「現実政治家への転身か」

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   社民党の辻元清美衆院議員(大阪10区)が離党届けを出した。社民の政権離脱に伴い国土交通副大臣を辞任する際にはTVカメラの前で涙を見せた辻元氏は、今回の会見ではさばさばと「政策実現」の重要性を強調した。

   「これからは無所属として新たな挑戦をしたい」。2010年7月27日午後、辻元氏は大阪市内で離党届け提出会見を開いた。黒っぽい上下を着て、落ち着いた調子で経緯や思いを語った。

前原大臣から早くもラブコール

辻元清美議員の「次の一手」は?
辻元清美議員の「次の一手」は?

   辻元氏は7月26日夜、社民党の重野安正幹事長に離党の意向を伝えた。重野氏は慰留し、翌27日午前に会談した福島瑞穂党首も「一緒に頑張ろう」と訴えたが、辻元氏の決意は変わらなかった。知名度の高さなどから「将来の党首候補」ともいわれた看板議員の流出だ。

   辻元氏離党の方針が報道されると、7月27日には早速、前原誠司国交相が「もし無所属になれば、同じ会派で仕事をしたい」と会見でラブコールを送った。辻元氏が副大臣を辞任するまで同省で一緒に仕事をした仲だ。

   こうした流れを見越してか、27日朝からネット掲示板2ちゃんねるや個人ブログなどで、辻元氏に対し「これが大臣病というやつか」「権力の味が忘れられなくなったか」との指摘が相次いだ。中には、先の参院選で落選し、任期切れの26日からは民間人閣僚となった千葉景子法相の後任になるのでは、と気の早い予測を披露する声もあった。

   5月末の副大臣辞任会見では「第一線で取り組めなくなった」「残念」などと未練を残していた辻元氏。7月27日の離党会見でも「野党で批判の急先鋒に立ってきたが、それだけで日本を変えることはできない」と明確に「与党志向」を語った。「無所属」「今後の会派は白紙」などとも話した辻元氏だが、話の力点は、副大臣の仕事をする中で、「政策を実現」「現実を具体的に変えていく」重要性に目覚めたという話で、遠からず民主党と統一会派を組むのかな、と思わせる話しっぷりだった。

   小泉純一郎総理(当時)への「ソーリ、ソーリ」の連発で知られる辻元氏は、5月末の自身の副大臣辞任直後、情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に生出演し、「元のソーリ、ソーリへ戻ります」と宣言していた。しかし、元副大臣の「魅力」を知ってしまった辻元氏は、「批判」する側では飽き足らなくなってしまったようだ。

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