2024年 4月 19日 (金)

福島産米から500ベクレル検出 未測定の「ホットスポット」多い?

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   福島県産の米から規制値ぎりぎりの放射性セシウムが検出され、これでも出荷するのかと関心を集めている。もしそうなら、消費者は納得するのだろうか。

   「ひとめぼれ」の玄米から、1キログラム当たり500ベクレル――。福島県二本松市の旧小浜町で行われた予備調査で検出されたと、県が2011年9月23日に発表した放射性セシウムの線量だ。

放射性物質が山にぶつかって落ちた可能性も

   501ベクレル以上が規制値超えになるため、福島県水田畑作課によると、この線量なら出荷制限の対象にはならない。ただ、重点調査の対象になる200ベクレル超えとなり、今後は、7~8倍に検体数を増やすことになった。

   もし本調査でも、500ベクレル以下であれば出荷は可能だ。

   一部報道によると、この米を育てた農家は、「消費者は安全とは思わない」として、収穫も出荷もしないと語った。県の水田畑作課でも、「販売するかどうかは別の問題」とした。しかし、規制値に近い汚染が分かったことで、ネット上では、福島産米の出荷について不安を訴える声が相次いでいる。

   不安の背景には、このほかにも測定されていない「放射線ホットスポット」があるのではないかという疑念がある。

   水田畑作課の担当者によると、県内の土壌はセシウムが吸着する粘土質が多く、稲が吸い上げにくいと言われている。予備調査では、今回のケースを除けば、161ベクレルが最も高かった。しかし、旧小浜町は、砂が多い土壌だったため、稲が吸い上げた可能性もあるという。また、山間部にあるため、原発から流れた放射性物質が山にぶつかって落ちた可能性もありそうだ。

   旧小浜町近辺はそもそも、土壌のセシウム濃度が高かった。稲の作付制限がかかる土壌1キログラム当たり5000ベクレルに近く、4月の水田調査では4601ベクレルもあった。

   とすると、こうしたホットスポットを調査する必要はないのか。

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