2024年 4月 19日 (金)

「重大な相違点あります。あまりに取材不足」 不妊治療クリニックが「とくダネ!」告発! フジ「話し合い中」

郵送検査会社「本検査の前の準備段階として利用してもらえれば」

   これに対し、産婦人科に従事するツイッターユーザーは「これ、あまりな内容なので訂正の番組作った方がいいと思う…郵送で精液検査はできませんので…」「精液検査は採れたてが一番良いのに、郵送なんてあり得ない…うちの病院では禁欲4~5日後、必ず手淫で採取したものを出来るだけ人肌の温度を保って持って来てもらってます。冷蔵なんてもってのほか!」と、賛同のツイートを寄せた。

   厳しい指摘が上がった精子の郵送検査だが、番組で紹介された「OES」に見解を聞くことができた。

   OESでは、元々精子の運動率や生存率、pH値などの検査は行えないとしている。ただ、OESで調べられる精子の数や濃度については、郵送や冷蔵保存で変化することはないという。また、採取して1~2時間以内の精液を見る通常の検査では、精子の動きが早くて数を確認するのは難しい。病院では機械で数を調べているところもあるが、OESでは臨床検査技師の目視で確認しているため、時間が経っている方が正確に調べられるとのことだ。

   番組で紹介されたOES利用者の検査結果では、精子の正常形態率が25%で、テロップで「通常男性は40~60%」との説明が入ったが、石川医師は「通常男性は40-60%というのも誤り」としていた。これについては「番組側が色々な病院を回って独自に出した数字らしい」とのことで、OESから提供した数字ではないそうだ。

   郵送検査の意義については、「病院に行って精液の検査をするのは、男性にとってはまだ敷居が高い。本検査を受ける前の準備段階、きっかけとして、郵送検査を利用してもらえれば」と話していた。

   なお、フジテレビは今回の指摘について、J-CASTニュースの取材に対し「各所に充分な取材を行った上で放送しておりますが、一部見解の相違などもあるようですので、継続して話し合いをさせて頂いております」との回答だった。

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