2018年 7月 18日 (水)

東京都の観光ボランティアは「ブラック労働」? 「英検2級以上」が条件で、報酬ナシ、交通費のみ

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   2020年の東京五輪へ向けた訪日外国人への「おもてなし」策が、思わぬ方面から指摘を受けている。東京都が組織する「観光ボランティア」の業務内容が民業を圧迫している上、あまりにも「ブラック」だというのだ。

   求める能力が高すぎる、誰が無償でやるのか、と批判が止まない。一方の東京都は「誤解している」と反論する。

  • 東京都は「誤解している」と反論するが…(画像は東京都の観光公式サイト「GO TOKYO」より)
    東京都は「誤解している」と反論するが…(画像は東京都の観光公式サイト「GO TOKYO」より)

朝8時半、夜9時までもある勤務

   2002年に始まった東京都の観光ボランティア制度は、現在3種類の業務からなる。1つ目は派遣依頼を受けて国際会議やフォーラムなどで会場案内、通訳補助をする「派遣ボランティア業務」、2つ目は東京を訪れる外国人旅行者に観光ルートを案内する「外国人旅行者向け観光ガイドサービス」、3つ目は東京都庁を案内する「都庁案内・展望室ガイドサービス」だ。外国語を使う機会も多くなるため、応募基準は英検2級以上と定められている。

   15年6月19日からは新宿、上野などを歩く外国人旅行者に外国語で観光案内する「街なか観光案内」が新たに加わる。都は5月29日、以上4つに携わる観光ボランティアを「おもてなし東京」というチーム名で組織し、新たに制服も作ったと発表した。

   今回問題視されているのは「派遣ボランティア」だ。都の観光公式サイト「GO TOKYO」によると、国や地方公共団体の依頼を受けた観光ボランティアは平日、土曜及び週休日の朝8時半からよる9時まで国際会議やフォーラムへ派遣される。報酬は出ないが、昼食をはさむ場合は1000円、加えて交通費が派遣先から支給される。一見すると高い能力が求められ、拘束時間も長いように感じる。また、通訳という専門能力を無償で提供する、というニュアンスにも読める。

   ツイッターには、

「これこそ、ブラック」
「民業の圧迫だ」
「正当な報酬を支払う意思がない?」

などの批判が寄せられている。

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