楽天、今年のトレンド鍋は「ケーキ鍋」 でもケーキが入っておらず、その意味を担当者に聞いた
楽天が2017年のトレンド鍋に「ケーキ鍋」を打ち出した。「インスタ映え」と味にもこだわった鍋だといい、2017年11月1日から期間限定で販売している。
しかし「ケーキ鍋」をよく見ると、ケーキが入っているわけではない。楽天市場に聞いてみた。
「インスタ映え」して味にも満足してもらえる鍋を
楽天市場では、昨年もトレンド鍋を開発した。今年は同市場で販売実績の高い人気店舗「ちこり村」(岐阜)、「おどろきっちん」(福岡)、「セゾンブシェ」(大阪)の3店舗と共同開発した。
まずは現在のトレンドである「インスタ映え」に注目。議論の中で「ケーキ鍋」が浮上した。
楽天市場の広報担当者は、「『鍋』と『ケーキ』という、今までにない取り合わせでニーズを喚起する狙いがある」と話す。
一方で、楽天市場の調査において、「海鮮鍋」「もつ鍋」といった王道の鍋には依然人気があるとし、味にも満足してもらえる鍋を重視、今回の「ケーキ鍋」の開発に至ったとしている。
開発した「ケーキ鍋」は次の3種。肉が多い「フォトジェ肉ケーキ鍋」、野菜たっぷりの「おめでたい!発芽野菜ケーキ鍋」と「旬鮮!九州野菜のケーキ鍋キット」。楽天市場で11月1日から12月29日までの期間限定で販売している。
ただ、鍋の写真を見ると甘いケーキが入っているわけではない。「ケーキ鍋」という名前は、ケーキのように「華やかな見た目」で「味もおいしい」という2点を意味している、という。
「肉ケーキ鍋」では、肉を花のような形に上手く巻いたり、マッシュポテトを生クリームに見立てたりしている。
「野菜ケーキ鍋」では、トマトやパプリカといった鮮やかな色の野菜を上に置き、ケーキらしい華やかさを意識していることがうかがえる。
開発過程では、鍋でケーキのような「立体感」を表現することにもっとも苦労したという。