2019年 10月 17日 (木)

「過去最高益」なのに株価下落 村田製作所に「売られすぎ」の指摘も

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   電子部品大手、村田製作所の株価が大型連休以降、苦戦を続けている。

   米中貿易摩擦などによって株式市場が全体として下げ相場にあるが、日経平均の下落率をはるかに上回っている。連休直前に発表した2020年3月期の業績予想への失望売りに中国経済への懸念が重なった格好だ。

  • 村田製作所本社(J oさん撮影、Wikimedia Commonsより)
    村田製作所本社(J oさん撮影、Wikimedia Commonsより)

「MLCC」のおかげで好調だったが...

   それでは「10連休」前日の4月26日に村田製作所が発表し、市場を揺るがせた2020年3月期の業績予想を確認してみるが、その前に業績予想と同時に発表した2019年3月期連結決算を見ておこう。これは文句なしの好決算だったのだ。売上高が前期比14.8%増の1兆5750億円、営業利益が63.4%増の2668億円、純利益が41.6%増の2069億円。純利益は過去最高を更新し、堂々たる増収増益だった。

   好決算のキーワードは「MLCC」。「積層セラミックコンデンサー」の略語で、村田製作所のものが世界で支持されている。スマホにも使われるが、最近では自動運転・電動化に向けて技術革新が進む自動車向けに欠かせないデバイスで、「高級スマホのMLCC搭載数が約1000個であるのに対し、自動運転システムを搭載する自動車は3000~8000個に達する」との報道もある。技術的に優位を保つ村田製作所は投資負担などを転嫁するため年明け以降、2~3割の値上げを顧客に要請し、おおむね受け入れられたという。

   電子部品各社は2018年末以降、スマホ向けデバイスについて米アップルの失速や中国需要減速などにより、出荷量が当初計画から大幅に下ぶれし、業績の下方修正を余儀なくされてきた。村田製作所も売り上げの大半がスマホ向けで逆風下にはあるが、需要が伸びる上に高価格に安定する車載向けMLCCを持つことから、従来予想を維持し、最高益も更新したのだった。

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