2020年 10月 30日 (金)

ニトリ店員「休業」求めるSOS 自粛後も混雑続き「年末並み」「ボロボロです」...会社側の反応は?

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   短縮営業で客が集中して感染が怖いとして、インテリア大手「ニトリ」の店員らから、全店で休業してほしいとの訴えがツイッターなどで相次いでいる。

   家具などは生活必需品と言えるのか、との疑問も多い。ニトリ側は、「住まいの必需品」だとしたうえで、店員の負担軽減を図るなど感染防止策を進めるとしている。

  • 営業継続と感染防止策を説明(ニトリのサイトから)
    営業継続と感染防止策を説明(ニトリのサイトから)
  • 営業継続と感染防止策を説明(ニトリのサイトから)

似鳥昭雄会長「ピンチをチャンスに変える」

「リーマンショック以上の世界的大不況が起きる可能性がある。ピンチをチャンスに変える準備はしてきた」

   東洋経済オンラインなどの記事によると、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は2020年4月6日、都内で開かれた決算会見でこう決意を示した。

   似鳥会長は、リーマンショック時でも大胆な値下げなどで勝ち組になった経験もあってか、不況のときこそさらに成長できると会見で強調した。この日は、安倍晋三首相が東京都などに緊急事態宣言を出すと表明し、小売業界はピンチを迎えてはいたが、ニトリが発表した21年2月期の計画は、34期連続で増収増益を目指すという強気な内容だった。

   その勢いは健在らしく、20年4月度(3月21日~4月20日)は、テレワークによる家具需要などを取り込んで結果を出した。緊急事態宣言を受けて、7日にショッピングモール休業に伴う店の臨時休業やそれ以外の店舗の短縮営業を行い、全店での売上高は前年比1.9%減となったものの、客数は2%も増えている。短縮営業を実施していたことも考えれば、逆に客の密度が上がった形だ。

   家具店は、東京都などの休業要請の対象外となり、ニトリでは、定期的な店内消毒などの感染防止対策を行うことを17日に改めてサイト上で説明して営業継続への理解を求めた。「生活関連用品の安定供給を行う社会的なインフラとしての役割を全うする」との立場からだという。

「ニトリ...必要至急な買い物ではないと思います」

   ところが、客数が増えたことを反映して、ツイッターなどでは、店員らから感染の危険性を訴える声が相次いでいる。ニトリの店でも感染者が出た、全店長が休業を求めている、ニトリモールでは専門店が休業したいと言っても拒否した、といった根拠不明のうわさも流れているほどだ。

   J-CASTニュースが情報提供を求めてサイト上に設けたフォームにも、4月18日ごろから、ニトリの店員だとする人から同様な声が次々に寄せられた。

「テレワークの為にデスク・チェアが売れ、家にいる時間が多くなり家の整理をしてるのか収納用品を大量に買い、家で過ごす時のSNS映えのせいか食器が売れ、子供部屋作っちゃおーとかそんな感じのお客様たち...」

   アルバイトをしているという神奈川県内の女性は、店内の状況をこう描写し、緊急事態宣言のときから「来客数が半端ない」と明かす。家族連れで来て、子供たちがベッドで飛び跳ねていることもあり、感染が広がる恐れがあるとして、「ニトリ...必要至急な買い物ではないと思います」と休業を求めている。この女性は、宣言が出て以来、休職しているという。

   また、ニトリでアルバイトをしているという東京都内の女性も、「開いている店に客が押し寄せ毎日大変な混雑です」と明かす。

「マスク無着用、家族連れ、デート...入店制限もかけない店内は過密し、レジ待ちの列から声を荒らげる方、在庫不足でスタッフを怒鳴りつける方、不要不急の商品の詳細を尋ねてこられる方...少ない人員で働く従業員はボロボロです」

   18日の土曜日は、「大混雑する年末と同等数」だったそうだ。この女性は、客が感染しないよう、せめて土日は休業することを会社に訴えたというが、実現していないという。

休業などの対応については、「回答できる状況ではない」

   店員らが店の窮状を訴え、全店休業を求めていることについて、ニトリホールディングスの広報部は4月24日、取材にこうコメントした。

「弊社従業員からさまざまな声があがっていることは承知しておりますが、 ご質問いただいた内容項目については事実確認中でございます。休業等に関する社としての対応についても、本日時点でご回答できる状況ではございません」

   ただ、感染防止対策などは行っていると強調した。

「営業を継続している店舗においては、従業員にマスクの支給やビニールガードの設置、店内設備の消毒の他、営業時間内の作業を削減するなど、3密を避ける対策等を実施しております。また、ご来店いただくお客様におかれましても、マスクのご着用、少人数でのご来店、短時間でのお買い物、ソーシャルディスタンス確保へのご理解等お願い申し上げております。今後もお客様および従業員の安全と健康を最優先に取り組んでいくとともに、店舗業務軽減の施策を検討してまいります」

   ツイッターなどで流れているうわさについては、こう言う。

「全店長が休業を求めているということは承知しておりませんが、従業員からの休み希望については、原則受け入れております。ニトリモールにおいても、ご出店いただいているテナント様のご意思は尊重し、柔軟な対応をとっております。弊社では、従業員の濃厚接触者特定やPCR検査を受けるなどのケースが発生した場合などすべてのケースにおいて、事業所所在の保健所と連絡を取り適切な対応を実施しております」

   ニトリの商品について、生活必需品でない不要不急の商品がほとんどだと指摘する声には、こう反論した。

「弊社は、住まいに関わるあらゆる商品を扱うホームファニシングストアです。 ご来店いただくお客様は、この時期新入学や新社会人、転勤となる方も多く、特に寝具やキッチン用品など今すぐ生活に必要なものなど、住まいにおいての生活必需品を買っていただいていると認識しております。また、在宅勤務に関連するような商品や、調理用品などご自宅で使用される商品のご購入が多くなっていると認識しております」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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