2021年 4月 18日 (日)

平畠啓史がJリーグを見続ける「意味」 サッカーを通じて会う「人」への思いを語る【インタビュー】

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「試合内容だけ知りたいならサポーターと話す必要はないでしょう。でも...」

   これまでに各地を訪れ、出会ってきた中で印象的な出来事はあるかと聞くと、「まず皆さんに本当に優しくしていただいています。こちらから押しかけているのに歓迎してくださったり、車で最寄り駅まで送っていただいたり、お土産をいただいたり。感謝しかないです」と頭を下げる。エピソードが次々と出てくる。

「FC琉球を草創期から支えるサポーターにヒロさんという方がいて、2020年の年明けに沖縄へ行った時にお会いしました。僕は沖縄が好きで、名所を訪れるわけでもなく行くんですけど、不憫なおっさんに見えたんですかね。ヒロさんが『海、行きますか?』って誘ってくれたんですよ。正月の静かな浜辺や、僕みたいなヨソモノには見つけられない海岸にも、車で連れて行ってくれたんです。

熊本の饅頭屋のおじさんにはずっと仲良くさせてもらっていて、電話で話したりお饅頭を送ってくださったり。群馬ではスタジアムグルメを出している方から、『プリン作ったから食べて!』と家に送ってくれることもあります。この前は浦和の中華料理屋さんから、『もう少し(新型コロナウイルスが)落ち着いたらみんなで来ていただいて一緒に食事しましょう』と連絡いただきました」

   「何にもない状態でいきなり仲良くなるのは壁が高いですが、サッカーやJリーグがあると一気に壁を超えさせてもらえます」と平畠さん。興味があるのは、その人たちがサッカーを通じて何を感じているか、にある。

「サッカーに関わる仕事・活動をされている方はたくさんいます。選手や監督はもちろん、実況や解説の方、売店のおっちゃん、ボランティアの皆さん、サポーターの方々。本当にありがたいことに、僕はいろんな人と話をさせてもらってきました。

試合内容だけ知りたいならサポーターと話す必要はないでしょう。でも僕は、1つの試合でも立場によって感じ方、見え方が違うということを、人を通じて知りたいです。十数年スタジアムに通って、毎回誰かと話していると、Jリーグの見方も自然に変わってきます。

たとえばスタジアムグルメのお店を開いている人。『昨日クラブに聞いたら○○人くらいの動員だって言うんですけど、蓋を開けたらめちゃくちゃお客さん来るんですよ。だったらもっと食材用意してましたわ!』って、嬉しい悲鳴かもしれないですけど怒ってるわけですよ。1万5000人収容のスタジアムに1万3000人入ったと言っても、立場によって感じ方が違いますよね。小さい話かもしれないですけど、そうした1個1個の物語みたいなものが僕にはすごく興味深い」
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