福岡市・国営海の中道海浜公園で青い花・ネモフィラが満開を迎える中、法律で栽培が禁じられた「アツミゲシ」とみられる花が咲いていたことが分かった。
目撃情報がXで拡散されており、施設側は取材に「保健所と協議の上、抜根除去及び焼却処分しております」と説明している。
ネモフィラ花畑に薄紫色の「アツミゲシ」か
海の中道海浜公園では花の祭典「海の中道フラワーピクニック2025」が開催中で、「花の丘」エリアを埋め尽くす100万本規模のネモフィラが見頃となっている。他にも、広大な園内にはアイスランドポピーやルピナス、バラといった多様な花が咲き誇る。
花の丘をめぐってはXユーザー・亀井裕介(@kame___suke)さんが2025年4月29日、公園には連絡済みとしながら、ネモフィラに交じって「違法なケシ」が咲いていたとして薄紫色の花の写真を投稿した。
厚生労働省の公開資料によるとケシ属植物は春から夏にかけて花が咲くものも多い。ただ一部は、アヘン系麻薬の原料となることから、無許可での栽培が法律で禁止されている。例えば、違法なケシ「アツミゲシ」は比較的小柄でヒナゲシと間違えられることがあるため注意が必要だという。
先のX投稿は7万4000件超「いいね」や7000件超リポストされるなど拡散され、アツミゲシではないかと指摘されている。なかには「種が飛んできたのかな?」「鳥のフンで拡散してるんだと思う」といった声も出た。