国民民主党の玉木雄一郎代表は2025年6月24日に東京・丸の内の日本外国特派員協会で、25年7月の参院選で改選4議席から4倍の16議席の獲得を目指す方針を改めて強調した。非改選の5議席と合わせて、予算を伴う法案を単独で提出できる21議席を目指す。
課題になりそうなのが、男性に比べて低い女性からの支持率だ。これは24年の衆院選で議席を伸ばす前からの懸案で、是正する方策について問われた玉木氏が「I have no idea」(全く分からない)と考え込む場面があった。
「103万円の壁」は「分かりやすい」はずだったのに
男女の支持率の差は、多くの世論調査で表れている。例えばNHKが6月6日から8日にかけて行った世論調査では、国民民主の政党支持率は5.4%、自民(31.6%)、立憲(5.8%)に次ぐ位置だ。男女別にみると、自民は男性・女性ともに31.6%、立憲は男性6.8%、女性4.5%。これに対して国民は男性7.8%、女性2.2%と大きな開きがある。
この原因と解決策を問われた玉木氏は、「I have no idea.」(全く分からない)。英語で「この問題を乗り越える方法を教えてほしい。ご指摘のように......」と続け、日本語で「なんででしょうね......?うーん」と考え込んだ。
その後、再び英語で
「2020年9月の(新・国民民主党の)結党時から、残念ながら女性から支持を得られていない。『言っていることが複雑で理解が難しい』という人が多いが、24年衆院選の(「年収の壁」をめぐる)「103万円→178万円」は分かりやすい。私たちの政策は男性だけではなく女性にとっても良いものだが、理解してもらうのが難しい」
などと現状を説明。さらに、若者からの支持が多いことを念頭に、高齢者からの支持を得ることが課題になっていることにも言及した。
「同時に、(国民民主の政策は)若者だけではなく高齢者にとっても良いものだ。しかし、いかにして年金を引き上げるかについて理解してもらうのは難しい。何度も説明を試みてはいるが...。女性や高齢者にとっても、(国民民主の)政策はいいが、現時点では支持を得るには至っていない」