中国発の人気中華チェーン「楊国福(ヤングオフー)」の店舗で、スタッフがキッチンの床で牛骨をカットしていたと、TikTokで動画が投稿され、波紋が広がっている。
投稿者は、スープに入れていた可能性はないのかと指摘していたが、店のオーナーは、「ゴミを処分しているところを撮影された」と取材に説明し、客への提供については否定した。
「本部からすでに営業停止および業務改善の処分」
「楊国福」の名前が入ったのれんの向こう側で、男性らしきスタッフが床に置いた牛骨を左手で押さえ、右手に持った大きな包丁で叩いている。いくつか切ってから、両手で集めて持ち上げるところで動画が終わっている。
「まさかスープに入れてないよね、、、、」
画面には、こうコメントが入れられ、投稿では、「ずっと地面で切ってた」と説明していた。「♯不衛生」などとハッシュタグ付きの言葉がいくつか添えられ、拡散を促している。
この動画は2025年7月2日にTikTokで投稿され、その後にX上で転載されて、関心を集めた。
楊国福は、唐辛子や花椒などを使ったスパイシーなスープが特徴的な麻辣湯(マーラータン)で知られる。日本でフランチャイズ契約して東京都内などで19店を展開している「大天元」(東京都台東区)の公式サイトによると、中国で03年にスタートし、世界で7000店以上を出店しているという。
大天元は4日、自社の運営ではない楊国福の伏見店(名古屋市中区)でのことだと公式Xで説明した。「本部より問題のあった名古屋伏見店に対し、すでに営業停止および業務改善の処分が下されております」としたうえで、「運営店舗ではございませんが、今回の件によりご不快な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
大天元では、別のX投稿で、「当社が管理するすべての店舗では、牛骨は専門業者にて機械でカットされた状態で納品されており、店舗の厨房で骨を叩いたり切ったりすることはございません」と強調した。