「政治はロックだ!」の標語掲げていたが
しかし、「既成政党不信の受け皿」になったとみられる参政党の主張はよくわからない。今回の参議院選に向けて今年の初めころには、「政治はロックだ!」や「愛と政治」との標語をポスターに出したが、話題にならなかった。その後、都議選前に打ち出した「日本人ファースト」が、いきなり炎上した。
同党のHPにある新憲法の構想案では、天皇について「元首として国を代表」(第3条の2)、「国は主権を有し」(第4条)としており、憲法学者からは「憲法学の観点から言えば、憲法の体をなしていない」(石川健治・東大教授、朝日新聞より)との批判がある(J-CASTニュース7月9日)。
神谷宗幣代表は、7月3日の街頭演説(東京・新橋駅前)で新憲法案について「こりゃあ叩かれるぞと思いましたよ。でも、国民のみなさんにご意見いただきながらブラッシュアップして」と語っていた。
東京選挙区で2位当選したさや氏も「核武装は最も安上がり」と発言して話題になったが、8月1日の初登院時には「党とのすり合わせが終わりましたら、ご報告させていただきたい」。「参政党のかたち」はまだ、よく見えない。