「選挙の神様」久米晃さんが喝! 与野党ともダメ、新興政党は「体なさない」...求められるのは「正論」だ

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参政党、れいわ新選組って「政党」ですか?「私党」でしょう

―― 野党にも混乱が目立ちます。立憲民主党や維新の会にも存在感がない。

久米 野党も何やってんだ、与党の共犯者だ、というのが有権者の思いでしょう。選挙では、与党と共に議席を減らしてきた。政権交代可能な二大政党制、という言葉があったけれど、実際にあった政権交代は1回だけ。選挙が近いから、と国民に口当たりのいい、短期的なことばかり言っている。大衆迎合・ポピュリズムです。

―― 参議院選の結果は、既成政党がこれまで何もしてこなかったことへの不信、それが一気に新興政党の国民民主党や参政党に流れた、と久米さんは言っていましたね。

久米 一時的な「受け皿」であって、次の選挙も同様に躍進できるかは、新興政党が「政党」になりきれるかにかかっています。

―― 選挙後、「多党化」と言われますが、現実に「政党」は増えているのですか?

久米 あれは政党ですか。参政党や、れいわ新選組って、政党と言えるんですか?そうじゃないでしょ。一過性の私党ですよ。本来の政党の要件を満たしてない。

―― いや、公選法や政党助成法から言えば「現職国会議員5人以上か、前回など国政選挙で2%以上の得票率」で政党です。

久米 政党とは同じ政治的主義・主張や宗教感をもつ者によって組織され、その実現のためには綱領や党則にもとづいて活動する集団です。そしてその活動は、機関決定によってなされなければならないとも思います。そういう政党ではないでしょう。NHK党が政党ですか。税金党だ、スポーツ平和党だ、年金党だ、サラリーマン新党だと、これまでにもいっぱい出てきた。党首の名前は憶えているけれど、選挙一回でほぼ消えた。維新の会ですら、そうなりつつある。一時はワーッと来たけれど、いつまでたっても橋下徹・元大阪府知事の私党ですよ。ぎゃんと言われたら、右往左往している。
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