「選挙の神様」久米晃さんが喝! 与野党ともダメ、新興政党は「体なさない」...求められるのは「正論」だ

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政権与党は耳の痛いことでもきちんと言うべき

―― では、「政党の再生。政党政治の再建」をどこから始めたらいいのでしょう。

久米 政権政党は、耳に痛いことでも、国民にきちんと言わなければいけません。そうした説明、説得する力がない。平成に入って、何ひとつ結論結果が出ない政治が続いてきた。野党はその共犯者。少子化の問題にしたって、景気にしたって、何ひとつ結果が出ていない。野党はそうした政権を倒すこともできず、一回だけ倒してもすぐに自民党に奪い返された。
ただ、すべての責任は自民党にあると思います。新党ブームが出てきたのも自民党がしっかりしていないからです。説明不足であり、人材がいないからです。

―― 「ポスト石破」で、少数与党と一部野党の連立問題が盛んに出ています。

久米 自民と一部野党の連立はないでしょう。自民党が少数になった時に、野党は政権をとるのが普通です。その動きが全くなかった。政権なんて担いたくない、と思っている。与党になりたくない。責任いやだ、そんな能力もない。野党だから票をもらっている。与党になったら矢面に立ちます。政権を担えるだけの能力も努力もないんだから。自民党が少数与党になった時から、野党は都合のいいところにだけ食らいついて、今が一番有り難い状態です。こういう状態はしばらく続いていくと思います。野党には政権入りするような能力も気力もない。

―― 総選挙までまだ3年あります。

久米 政治家にとって、「間違えていない」と国民にうなずいてもらうことが大事です。自民党は右から左までの総合商社なんです。百貨店、それが自民党のとりえだった。単品だけ売る商店になったら誰も振り向かない。そこが自民党の度量であり、そこにいる国会議員の幅広さだった。野党も小選挙区制度になったから、票をとることしか考えていない。大衆に迎合するようなことしか言えなくなっている。
選挙強い人ほど正論をはくべきです。耳の痛い話であっても、国民一人ひとりに納得してもらう政治をしないと、いつまでたってもあっち行ってふらふら、国民の信頼を失っていくんです。正論を言えば実は選挙に強くなるんです。立憲民主党も維新の会も、党内政局が起きますよ。連立どころじゃないでしょう。
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