BYDは「日本独自の軽規格に準拠」と発表
全幅1.48メートル以下という制約は側面衝突の安全性を満たすのが困難で、メーカーは多大な開発・生産コストを強いられる。このためメーカーにとっては、軽を開発・生産するメリットは小型車や普通車に比べて少ない。
結果的に軽を独自に開発・生産する日本メーカーとしては、これまでにマツダとスバルが撤退。現在はスズキ、ダイハツ、ホンダが独自に軽を開発しているほか、日産と三菱自が共同で開発し、三菱自が生産している。
このうち、軽EVを開発・販売しているのは、日産、三菱自、ホンダの3社だ。これに対して、BYDの日本法人「BYDオートジャパン」は2025年4月24日、「日本の乗用車販売のメインストリームである軽自動車分野への進出を決定した。導入を予定している軽EVは乗用車タイプで、日本独自の軽規格に準拠した専用設計となる」と発表した。
現在、国内の軽乗用EVとしては既に「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が存在するが、両社とも期待したほどの支持を得られていない。そこへホンダが今秋、「ホンダN-ONE e:(エヌワンイー)」を、満を持して発売する。