JALばかりで繰り返される理由は「自問自答している部分」
25年1月に出した再発防止策について、記者からは「まったく機能していなかったのだと思う」という指摘も出た。JALの安全面のトップにあたる中川由起夫・常務執行役員は、次のように現状を語った。
「全く機能しなかったと言われても、申し開きができない状況であることは、私自身も重く受け止めている。なぜ弊社ばかりで繰り返すのかといったところに対しては、私自身も、自問自答している部分はあるが、やはり規律や意識に対して徹底する部分が足りていなかったというところもひとつ。今回の乗員のような、今回の乗員だけではないが、そういった現場にいかに近づいて、そこで起きている問題をしっかり把握するということが組織的にも足りていなかったのだろうと考えている」
中川氏は、
「普通にアプローチしているだけでは抑えきれない乗員もいることも、よく分かる」
とも。外部の専門機関の支援を受けながら今後の対応策を検討していく考えだ。
野田靖総務本部長は、この機長への処分について「解雇等を含めて検討」すると話した。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)