モデルチェンジの期間が長く、技術が時代に取り残された
そもそもロシアは旧ソ連時代から航空機産業が軍事と結びつき、スホーイ、ツポレフ、ミグなどの航空機メーカーが複数存在し、西側との競争で一定の成果を収めてきた。ロケットによる宇宙開発も国策として進んだ。
ところが自動車産業は旧ソ連時代の社会主義体制が長く続いたせいか、モデルチェンジまでの期間が長く、技術的にも時代に取り残される格好で、西側との競争に勝てなかった。このためトップメーカーのアフトワズのラーダでさえ、ウクライナ侵攻後、新車市場では中国メーカー、中古車市場では日本や韓国メーカーに猛追されている。次回はその実態をリポートしたい。
(ジャーナリスト 岩城諒)