自民党総裁選に出馬を予定している小泉進次郎農水相による決意表明と、これに対する党最高顧問の麻生太郎元首相による発言がインターネット上で注目を集めている。「意味分かってなさそう...」小泉氏は2025年9月16日、記者会見で「正式な表明に向けて、関係者と積み上げていきたい」などと述べ、立候補の意向を表明した。これに先んじて13日、小泉氏は地元の神奈川県横須賀市で後援会の支援者らに向けて総裁選への決意表明を行った。総裁の座を「火中の栗」にたとえ、覚悟を示した。NHKでは小泉氏の発言について、「"火中のくりを拾う覚悟だ" 立候補の意向伝え支援求める」(原文ママ)と伝えている。二度目となる総裁選への挑戦を語った小泉氏だが、「火中の栗を拾う」とのことわざの使い方をめぐり、SNS上で議論が起こった。「自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すさま」を表す表現だが、その語源はフランスの詩人・ラ‐フォンテーヌの寓話に由来する。猿にそそのかされた猫が、大やけどを負いながら栗を拾うが、結局その実を横取りされてしまうというストーリーだ。近年では「難事に挑む」ことを示す表現としても使われるが、SNSでは「意味分かってなさそう...」「別に火中の栗ではない気が...誰もやりたくない訳ではないし」などとするツッコミが寄せられた。「俺だったらお前の年で火中の栗は拾わねぇな」22日に迫った総裁選の告示を前に、候補予定者らが党内の有力者を訪ねる「重鎮詣で」も活発化している。党の最高顧問であり元首相の麻生氏のもとには、高市早苗氏や小泉氏らが相次いで出向き、立候補の報告を行った。複数報道によると、麻生氏は小泉氏に「俺だったらお前の年で火中の栗は拾わねぇな。頑張れ」と激励の言葉をかけたという。SNSでは、麻生氏の言葉選びについて、さまざまな受け止め方が広がった。「激励か嫌味か分かんねえラインが麻生らしい」「『俺はそこまで馬鹿じゃないからやらないけど、頑張りたければ頑張れば?』に聞こえるの草」「多少の皮肉はあれども、『まだまだ若くてそんなリスクを取る必要もないのに凄い度胸だな。度胸は買うぞ。頑張ってみろ。』って捉えたけど」など、その真意をめぐる投稿が相次いでいる。
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